フォードT型の生産中止


シボレーに追い上げられるなかで1927年5月、突然ヘンリー・フォード
T型の生産を中止させた。

それは誰も予想できないことだった。
フォードの内部や販売店からはT型に代わる新型車を求める声が、
シボレ一の人気の高まりとともに大きくなっていたが、
フォードは従来の態度を変えようとはしなかった。

そして、突然フォード工場の生産ラインを止めるように命令が下ったのだが、
驚くべきことに、フォードはその時点で販売すべき次なる乗用車を用意していなかった。

1900年初期


海外、1900年初期の米国の車事情について書いていく。
1920年代の半ばにクルマの販売力が買い替え絵が主流になったことで、
この作戦は非常に効果的になった。

買い替えるときには、それまでと同じクルマよりも
性能や出来の良いものにしたいとい顧客の心理を巧みに利用することに成功した結果
シボレーの人気が上がった。

フォードT型が伸び悩んだことにより、両者の差は大きく縮まったのである。
T型はスターターモーターなど走行に必要なオプション部品を加えると
車両価格はシボレーとの差は100ドル以下に縮まっていたことも、
シボレーに有利に作用した。

緊急かつ重要な課題


中国自動車メーカーにとって、自社開発、設計による新製品の投入は、
緊急かつ重要な課題である。

当面は国内向けが中心になろうが、将来的には輸出可能な製品が開発できれば、
中国政府の"熱い思い"にも答えることになるのであり、同社の動向には注目が集まる。

一方日本では中古の質が上がりつつある。
リース車両だと管理の手間が大幅に軽減するのがメリットだ。

新商品を 投入する計画


また英国MG・ローバー社に対しては、南京汽車に買収されたとの報道もあるが、
車体やエンジンに関する知的財産権を買い取りたいという希望は、
今でもあきらめたわけではない。

二〇〇五年の七月末に上海汽車の製品企画担当の技術者に
直接インタビューする機会を得たが、それによれば小型車「ポロ」の下の
クラスの開発はすでに完了しており、二〇〇六年末には一〇万元前後の新商品を
投入する計画をもっているとのことである。

新製品Xは、「サンタナ」と違い、国内ユーザーの二ーズを取り込んだ"モダン"な

タイプの車であるとのことである。

戦略提携を活用する


双竜白動車の買収の狙いは、同社のもつ技術開発力やブランドに注目したものであり、
上海汽車がグローバル・プレーヤーになるためのスピードへ投資した戦略であろう。

上海汽車には、今までフォルクスワーゲン(VW)やGM等の欧米の一流メーカーと
合弁事業を実施してきたが、必ずしも自力で開発、設計するだけの技術力、ノゥハウが
ついたとはいえないとの反省がある。
それを埋めるために戦略提携を活用していく考え方であろう。

動向に注目


アジアの視点で自動車業界をみていく。
今後日本企業にとって脅威となるローカル企業の動向に注目すれば、
以下の動向に注目すべきであろう。

上海汽車第一汽車と並ぶ中国のトップ企業。
上海VW、上海GM等の有力企業を傘下に抱え、乗用車ではナンバーワンの企業である。
同社は、独白製品の開発、投入に狙いを定めて、
海外企業の合併、提携戦略を敢行してきている。
まず韓国で倒産した双竜自動車を買収して、
中国国内でSUVの合弁生産を立ち上げる計画である。